カクテルは「混ぜれば完成」ではない。BAR SAKAIが一杯に込める仕事

2026年09月03日 01:02

カクテルは「混ぜれば完成」ではない。BAR SAKAIが一杯に込める仕事

カクテルというと、

「お酒とジュースを混ぜるもの」

そんなイメージを持っている方もいるかもしれません。

もちろん、それもカクテルです。

でも、BARのカウンターでつくられる一杯には、見えないところにたくさんの仕事があります。

材料を選ぶ。

グラスを選ぶ。

氷を選ぶ。

温度を考える。

混ぜ方を変える。

そして最後に、お客様の前へ出す。

一見すると数分の出来事でも、その一杯をつくるためには経験が必要です。

同じ材料でも味が変わる

カクテルは、材料が同じなら必ず同じ味になるわけではありません。

シェイクする時間や強さ。

氷の状態。

材料の温度。

グラスの温度。

こうした小さな違いが、飲んだときの印象に影響します。

実際、神戸のBARについても、氷やカクテルづくりの技術を紹介する店があります。(bar-its.com⁠)

だからこそ、バーテンダーはただレシピを覚えるだけでは足りません。

何度もつくって、飲んで、確かめる。

その積み重ねが一杯につながっていきます。

僕がカクテルをつくるときに考えていること

僕が大切にしているのは、

「レシピ通りにつくること」

だけではありません。

その日に飲むお客様が、

どんな気分なのか。

どんな味を求めているのか。

食事の後なのか。

最初の一杯なのか。

ゆっくり飲みたいのか。

そういうことも含めて、一杯を考えます。

同じ「甘いカクテル」でも、

軽く飲みたい人と、

デザートのような一杯を飲みたい人では、

選ぶものが変わってきます。

カクテルは会話から始まっている

だからBARでは、

「何を飲みたいですか?」

という質問だけではなく、

「今日はどんな気分ですか?」

という会話も大切だと思っています。

お客様が何気なく話した一言から、

「じゃあ、今日はこれにしましょう」

と一杯が決まる。

それもBARの面白さです。

最後に残るのは、一杯の記憶

お客様が帰ったあと、

「今日のカクテル、美味しかったな」

と思い出してもらえたら、それが一番嬉しい。

カクテルは飲んでしまえばなくなります。

だからこそ、

その時間まで含めて記憶に残る一杯をつくりたい。

それがBAR SAKAIの仕事だと思っています。

次にBARへ行ったときは、ぜひカウンターの中を少し眺めてみてください。

氷の音。

シェーカーの音。

グラスに注ぐ瞬間。

普段何気なく飲んでいる一杯にも、バーテンダーの仕事が詰まっています。

そして今夜も、

その一杯が誰かのいい夜になればと思っています。

BAR SAKAI

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